スワップ金利で儲けるとは?
スワップ金利、すなわち為替の金利差で儲ける方法というのは、投資用語では、インカムゲイン型の投資方法といいます。
インカムゲイン型の投資方法というのは、低金利通貨を売り、高金利通貨を買うことによって、スワップ金利を得ることをいいます。
高金利通貨として代表的なのが、オーストラリア・ドルやニュージーランド・ドル、英ポンドなどですが、これらの通貨を買って、低金利通貨の代表例である円やスイス・フランを売るという方法が人気があります。
例えば、オーストラリア・ドルを買って円を売るという状況で、100万円の投資資金で1万オーストラリア・ドルを保有しているとすると、1日あたり100円程度の利息を受け取ることができます。
1年間でおよそ4万円ですから、年利に換算すると4%です。
仮にこれをレバレッジ5倍で運用しているとすると、1年間ではおよそ20万円の利息、年利20%にもなります。
株式投資を運用している人の平均利回りが年間10%という統計があるそうですが、FXでしたら、これがあっさりと達成されてしまいます。
スワップ金利運用で注意する点は?
しかしながら、注意が必要な点もあります。
それは、スワップ金利の利益というのは、為替差益による利益よりも小さいということです。
わかりやすく言うと、為替レートが不利な方向に動けば、スワップ金利の利益などは吹き飛んでしまうということです。
たとえ1万通貨の保有で毎日100円程度の利息を受け取ることができても、為替が1円不利な方向へ動けば、1万円もの含み損が増えてしまいます。
なので、スワップ金利で儲けるとはいっても、キャピタルゲインと同じように、為替レートの方向を予測することが必須となります。 |