円高と円安の違いは?
円高と円安を考えるのに一番わかりやすいのは、海外旅行に行ったときのことをイメージすることです。
例えば、買い物のための資金を20万円と決めて海外旅行に行く際、1ドル=200円の場合は、1,000ドル分しか買い物ができませんが、1ドル=100円になった場合には、2,000ドル分の買い物ができます。
つまり、1ドル=100円の方がたくさん買い物ができる=円が強い=円高ということです。
反対に、1ドル=100円が200円になった場合には、買い物できる金額が減った=円が弱い=円安ということになるのです。
よくテレビのニュースなどで「今日は円高ドル安」などというのを耳にすることがあると思いますが、これは、円がドルに対して強くなったということを言っているのです。
ニュースなどではドル円の動きだけが伝えられることが多いですが、円はドルだけでなく、ユーロやオーストラリア・ドル、英ポンドなど様々な通貨に対してもレートが変化しているのです。
つまり、円高ユーロ安や、円安オーストラリア高などの状況が毎日発生しているということです。
円全面高と円前面安とは?
一般的には、円が他の通貨全般に対して上昇した場合には「円全面高」、反対に下落した場合には「円前面安」などと言われます。
為替はあくまでも相対的なもで、株価のように過去の株価に対して上昇したというような絶対的なものとは異なるということを理解しておくとよいと思われます。
|