金はリスクヘッジとして保有?
「金(ゴールド)」は絶対に紙切れにはならないという、他の金融資産にはない特性があるわけですが、その一方で、「金」を持っていても利息も配当もつかず、値上がり益しか期待できないという特性もあります。
つまり、「金」は資産としては殖える可能性が非常に低いものと考えることもできるのです。
このように「金」にはデメリットもありますから、運用手段の1つとして考えるよりは、むしろ究極の保険、すなわち資産全体に対するリスクヘッジとしてとして保有するべきであるという見方もあります。
金は保険?
昔から金は、「有事の金」とか「インフレヘッジの金」「ラストリゾートとしての金」などと言われますが、実際、株式や債券など伝統的な金融資産の価値が目減りするような「経済有事」の時には、金価格は上昇してきました。
つまり、多くの人にとって起きてほしくない時、例えば、サブプライムローン問題に端を発した国際金融不安など、世界経済が混乱している時に金価格は上昇しているのです。
このような時に、改めて「金」を一部持つことの意味が確認できるわけで、また、インフレ懸念が出てきたときにも安心感を持つことができるわけです。
こうしたことから考えますと、「金」は有事の保険として、分散投資の一資産として保有するのがよいと思われます。
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