金（ゴールド）はドルをベースに価格が決まりますので、を極端に円高が進んだ場合には、資産をヘッジする機能がなくなってしまうのではないかということです。

ただし、必ずしもそうとも言い切れません。

つまり、円高のときはドルが安くなるわけで、ドルの価値が下がり続けていく円高時には、ドルに連動して価値が劣化していく資産は持ちたくないからです。

このようなことから考えますと、無国籍の通貨である「金」を持っていることにはそれなりの意味があるといえそうです。

弱いドルは強い「金」、強いドルは弱い「金」という関係がありますから、結局、ドルが下落して円高になるときには、円高のペース以上にドル建て金価格が上昇すれば、円ベースでも利益がでることになります。

「金」は金利を生みませんし、特に大きな値上がり益を期待できるものでもありませんので、資産運用の手段としてみた場合には、割りとつまらないものかもしれません。

よって、金投資はあくまでも資産の一部にとどめておいたほうがよいと思われます。

ちなみに、「金」そのものには、装飾品や工芸品になるなど、資産運用の手段とは別の魅力があります。

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