消費税アップ分トクする?
消費税が上がった場合には、購入後の金相場の動きによっては、トクをすることもあります。消費税というのは、購入する側が負担する税金ですから、「金」を購入する際には消費税を支払う必要があります。
一方、「金」を売却する際には、買い取る会社が「購入する側」となりますので、消費税を受け取ることができます。
ここで、所得が1,000万円以上の個人事業主や法人以外であれば、消費税の納税義務はありませんので、受け取った消費税がそのまま利益となるわけです。
とはいえ、購入時と売却時の消費税が同じ税率であれば、金相場が上昇しない限り消費税分の利益を得ることはできません。
具体的には?
例えば、小売価格3,000円のときに「金」1gを購入すると、支払わなければならない消費税額は150円ですが、もしこれを小売価格4,000円のときに売却すると、受け取ることができる消費税額は200円となり、差益を得ることができます。
しかしながら、買取価格が同じ場合ですと、受け取ることができる消費税額は150円ですから差益は0円、さらに買取価格が2,000円に下落した場合には、受け取ることができる消費税額は100円ですから差益は△50円と、むしろマイナスとなってしまいます。
もし今後、消費税率がアップした場合には、差益を得る可能性は高まるといえます。
例えば、現行の5%から10%に消費税率がアップした場合には、たとえ小売価格と買取価格が同額だったとしても、税率の差に当たる5%(10%−5%)分の利益が得られます。
つまり、金価格が上昇しなくても、消費税アップ分の利益が得られるということです。 |