為替相場の参加者は?
為替相場の参加者には、実需タイプの参加者と、仮需タイプの参加者の2つのタイプが存在していて、これらは、まったく異なる考え方や方法で為替市場に参入してきます。
実需タイプの参加者とは?
実需タイプというのは、実体経済に伴う資金調達を行うプレイヤーのことで、これには、旅行関係者や製造業、輸出入関係の企業などが該当します。
また、この実需プレイヤーの中でも最も為替市場に影響を与えるのが、国内の輸入企業です。
輸入企業は、海外から原材料やモノを大量に買い付け、それを国内の企業や消費者に販売します。
この買付時の支払いは、日本円ではなく取引相手国の通貨となり、例えば米国から輸入するとなれば、円をドルに交換して決済にあてる必要があります。
つまり、決済時には、これら輸入企業によって多額のドルが買われ、多額の円が売られるということです。
こうした通貨売買により、意図していなくても為替レートは変動するのです。 |