どのような影響がありますか?
テロや紛争などの「有事」は、外的要因の代表格として市場に影響を及ぼします。
物理的にも人やモノが傷つくことから、一見、そのインパクトは大きいと思われがちですが、ここ最近のテロと相場の関係を見てみますと、確かにインパクトは大きいのですが、実体経済に影響がなければ、すぐに相場に吸収されてしまうという傾向にあります。
実際、米国の9・11同時多発テロの後、米ドルはパニック的に売られましたが、翌月にはほとんどが買い戻されています。
また、2005年に英国で起きたテロのときも、翌日にはほぼ回復しています。
さらに、主要先進国から見た際の外部紛争であるイスラエルや中東情勢の悪化なども、その多くは短期的な売り材料と捉えられ、その後すぐに買い戻されています。
人がどのように思うのかが重要
なお、相場においては、人がどのように思うかということが重要になります。つまり、大事なことは、経済情報だけでなく、それを見た人がどのように思うのかを予想することということです。
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