CFCT建玉明細と為替レートは密接な関係にある
CFCTでは、基本的に毎週金曜日の取引終了後に、その週の火曜日時点の大口投機家の建玉明細を「COT(Commitments of Traders Report)」として発表していますので、ファンド筋が買いで入っているのか、それとも売りで入っているのかがわかります。
個人投資家は、このCOTレポートにより、次のような判断を行うことができます。
■上昇トレンド時に投機マネーの買い越しが増加しているケース
⇒ 大口投機家の買い玉が売り玉を上回っていれば「大口投機家の買い越し」であり、投機マネーが買いに流れていると判断できます。
⇒ 上昇トレンド中に大口投機家の買い越しが増加していれば、さらに価格は上昇すると判断できます。
■上昇トレンド時に投機マネーの売り越しが増加しているケース
⇒ 上昇トレンド中に大口投機家の売り越しが目立ち始めたら、価格は落ち着き、やがて横ばいから下降トレンドに変わると判断できます。
■下降トレンド時に投機マネーの買い越しが増加しているケース
⇒ 下降トレンド中に大口投機家の買い越しが増加しているのであれば、下げの勢いが止まる可能性があると判断できます。
■下降トレンド時に投機マネーの買い越しが減少しているケース
⇒ 下降トレンド時に、大口投機家の買い越しがさらに減少していれば、買い玉の損切りが増え、下げを加速させる可能性があると判断できますので、売りから入ることも検討したいところです。
なお、CFCT建玉明細と為替レートは、非常に密接な関係にあります。市場の大口投機家の売り建てが多ければ相場は下がりますし、買い建てが多ければ相場は上がるからです。
そういった意味においては、建玉明細は、人気のバロメーター、すなわちトレンドであると考えることもできます。 |