外貨投資の基礎知識



消費税がアップすると利益になるケース

具体的にはどのような場合に消費税がアップすると利益になるのですか?

「金」の購入時には消費税を支払い、売却時には消費税をもらうというように、「金」の売買には消費税がかかります。なので、次のようなケースでは、消費税がアップするとトクをすることになります。

<ケース1>
消費税が5%のときに1s=2,800円の金地金を1s購入し、3年後の消費税が10%になった場合(「金」の買取価格は変わらないものとする)

消費税5%のときに購入
◎金価格…2,800円×1s=280万円
◎消費税…280万円×5%=14万円
◎購入価格…280万円+14万円=294万円

消費税10%のときに売却
◎金価格…2,800円×1s=280万円
◎消費税…280万円×10%=28万円
◎売却価格…280万円+28万円=308万円

⇒ 売却価格308万円−購入価格294万円=14万円

このように、3年後金価格が変わらず、消費税が10%のときに売却すると、金価格が上昇していなくても、消費税がアップした5%分の14万円が利益になります。

<ケース2>
消費税が5%のときに1s=2,800円の金地金を1s購入し、3年後の消費税が10%になった場合(「金」の買取価格は1s=3,000円になっていたとする)

消費税5%のときに購入
◎金価格…2,800円×1s=280万円
◎消費税…280万円×5%=14万円
◎購入価格…280万円+14万円=294万円

消費税10%のときに売却
◎金価格…3,000円×1s=300万円
◎消費税…300万円×10%=30万円
◎売却価格…300万円+30万円=330万円

⇒ 売却価格330万円−購入価格294万円=36万円

このように、消費税がアップし、金価格も上昇しているようなケースではダブルでお得といえます。

<ケース3>
消費税が5%のときに1s=2,800円の金地金を1s購入し、3年後の消費税が10%になった場合(「金」の買取価格は1s=2,700円になっていたとする)

消費税5%のときに購入
◎金価格…2,800円×1s=280万円
◎消費税…280万円×5%=14万円
◎購入価格…280万円+14万円=294万円

消費税10%のときに売却
◎金価格…2,700円×1s=270万円
◎消費税…270万円×10%=27万円
◎売却価格…270万円+27万円=297万円

⇒ 売却価格297万円−購入価格294万円=3万円

このケースは、消費税が5%アップしたとしても、金価格が下落していた場合ですが、ここでは金価格が100円下落していたとしても3万円トクをする結果となっています。

つまり、金価格が100円程度下落したとしても、消費税の5%アップ分で吸収でき、なおかつトクをすることがわかります。


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